職務経歴書を極めるコツ

職務経歴書作成の3ポイント

職務経歴書の作成にあたって意識すべきことは3つあります。「見やすく」「わかりやすく」「相手企業との接点を意識する」です。最近は、職務経歴書のサンプルやテンプレートが手軽に手に入りますので、それを参考にすれば「見やすく」は難なくクリアできるでしょう。

「わかりやすく」まとめるためには、相手が疑問を持ちそうな箇所を想像し、疑問に答える内容を盛り込むことが大切です。たとえば、異業界に応募するのであれば専門用語は使わない、または、使うにしても注釈を添えるといった工夫が必要です。売上やコスト改善などの成果を挙げるなら、具体的な数字も記します。数字の価値も伝わるように、社内でのランクや前年比なども併記し、相対的に評価できるようにするといいでしょう。

効果的な自己PRのために大切になるのは3つ目のポイント、「相手企業との接点を意識する」ことです。まずは、「どんな企業に」「何を」伝えたいのかを意識してみてください。次に、自分の経験の中から応募先が興味を持ちそうな点を探し、それについては他よりも詳しく記します。「得意分野」といった別枠を設けて目立たせてもいいでしょう。ただし、取り上げるのは多くても5つまで。それ以上になると、ピントがぼけてしまいます。そのうち1つでも相手の興味を引くことができれば、じっくりと読んでもらいやすくなり、面接に進む可能性も高まります。

自己PRは、具体的・客観的に

自己PR欄を設けて、これまでの経験から学んだことを書くのもおすすめの方法です。そのコツは、具体的・客観的にアピールする必要があります。たとえば、「大勢のお客様と接し、コミュニケーション力を身につけました」と書くのではなく、「1日平均80人の来店客に対応し、一通りの説明を終えた後、必ず『ご不安な点はございますか?』と声をかけています」と書く。具体的・客観的に記すことで、相手はあなたの強みを明確にイメージでき、評価しやすくなります。

職務経歴書送付の際の注意

ネット応募の場合、送信のメッセージはあいさつ文程度に簡潔にまとめましょう。
郵送の場合は、添え状も同封しましょう。添え状には必要に応じて意欲を伝える自己PRを加えることもできますが、簡潔にまとめた方がよりよいでしょう。自分が何を書いたか忘れないように応募書類のコピーをとっておくことが必要です。