アルバイトに関する各種保険制度

「自分はアルバイトだから(学生だから)、社会保険は関係ないよね。」と思っていませんか? アルバイトでも(学生でも)、一定の条件を満たす場合は、社会保険に加入することになります(注1)。

社会保険とは、労災保険・雇用保険・健康保険・厚生年金保険の総称で、毎月のお給料から引かれることになります。どのように働くかを決めるためにも最低限の知識が必要です。

ここではアルバイトに関する保険の中でも、必ず全員が加入する保険と、条件に該当する場合に加入する保険を簡単に説明します。

※注1 3ヶ月程度の間、週30時間以上働いている方は要注意です

必ず全員が加入する保険

労働者災害補償保険

仕事中や通勤時の負傷・疾病・障害・死亡に対しての保障を行う制度。
原則、適用事業に雇用される労働者はアルバイト・パート等関係なく全員が加入することとなっています。個人の負担はございません。

→詳しい内容について知りたい場合は、最寄の労働基準監督署までお問い合わせください。

厚生労働省 労働基準監督署の所在地一覧 http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/location.html

条件により加入する保険

雇用保険

労働者が失業した場合などに、生活の安定を目的とした給付等が行われる制度。
アルバイトやパートなどの短時間就労者についても、以下の2つの条件に該当する場合、雇用保険に加入することができます。

  • 31日以上引き続き雇用されることが見込まれていること
  • 1週間の所定労働時間が20時間以上であること

※ただし、昼間学生はこの条件に該当しても加入することはできません

健康保険

仕事以外での負傷・疾病に関する保障を行う制度。
アルバイトやパートの場合、所定労働時間や勤務日数が通常の労働者のおおむね4分の3以上であれば(使用関係の実態に応じて判断される)、健康保険に加入することができるとされています。

→詳しい内容について知りたい場合は、全国保険協会もしくは最寄りの年金事務所までお問い合わせください。

全国健康保険協会ホームページ http://www.kyoukaikenpo.or.jp/
日本年金機構 年金事務所の所在地一覧 http://www.nenkin.go.jp/n/www/section/

厚生年金保険

労働者の老齢・障害・死亡について年金給付等を行うことによって生活の安定を図る制度。
アルバイトやパートの場合、所定労働時間や勤務日数が通常の労働者のおおむね4分の3以上であれば(使用関係の実態に応じて判断される)、厚生年金保険に加入することができるとされています。

→詳しい内容について知りたい場合は、最寄の年金事務所までお問い合わせください。

日本年金機構 年金事務所の所在地一覧 http://www.nenkin.go.jp/n/www/section/